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記事の中では、日経平均先物の基礎的な仕組み、日経平均との違い、メリット・デメリットなどを紹介しています。
「日経平均先物の特徴は?」、「いくらあれば始められるの?」というあなたの疑問に答えられる記事ですので、ぜひ参考にしてください!
こんにちは、投資運用歴15年のライトニング( @lightningshift9)です。
個別株式の取引をしたいけど、昼間は忙しくて全くスマホを見る余裕がない!という人もいますよね。
日経平均株価に連動する「日経平均先物」では、夕方から深夜にかけてもトレードができるんです!
また、個別株式では数千種類の中から銘柄を選ぶ必要がありますが、日経平均先物では銘柄を選ぶ必要がなく、買いか売りかの2択で非常にシンプルな仕組みとなっています。
本記事では、日経平均先物の魅力を伝えるべく、日経平均先物の基礎的な仕組みから、メリット・デメリットまで徹底的にまとめました!
ぜひ日経平均先物を上手く活用して投資の幅を広げてください!
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日経平均先物の仕組み
日経平均先物は「日経225先物」が正式名称であり、日経平均株価(日経225)を対象とした先物取引です。
日経平均株価(日経225)とは、ファーストリテイリング(ユニクロ)、ソフトバンクなどの日本を代表する企業225社の株価をもとに、日本経済新聞社が算出した価格を言います。
日経平均株価が現在の価格である一方、日経平均先物では将来の価格であるという違いがあります。
言い換えると、日経平均先物では、将来の日経平均株価を一般的な株式取引のように現在の市場価格で取引を行っています。
仕組み①:日経平均先物の種類
日経平均先物に2つの種類があります。
日経平均先物の種類
- 日経225先物(ラージ):価格に対する取引単位が1,000倍
- 日経225先物ミニ:価格に対する取引単位が100倍
一番の大きな違いは取引のボリュームが違うということですが、比較表でその違いを見てみましょう!
倍率 | 値動単位 | 1枚当たりの代金 | 1枚取引する証拠金 | レバレッジ | |
---|---|---|---|---|---|
日経225先物 | 1,000倍 | 10円 | 2,000万円 | 120万円 | 約16.6倍 |
日経225ミニ | 100倍 | 5円 | 200万円 | 12万円 | 約16.6倍 |
※日経平均先物価格が20,000円の場合、証拠金は変動するため2020/3/31の情報
表を見てわかるように、日経平均先物(ラージ)では、1枚あたりの取引ボリュームが日経225ミニの10倍となっています。
それに伴い、後で説明しますが、日経平均先物の最小単位である1枚(代金2,000万円)を取引するためには120万円を証拠金として証券口座に入れておく必要があります。
逆に、日経225ミニでは最小単位1枚(代金200万円)を取引をするためには、12万円を証券口座に入れておく形となり、日経225ミニは日経平均先物(ラージ)に比べて敷居が低いと言えますね。
仕組み②:売りと買いの差額をやりとり
日経平均先物の1つ目の仕組みとして「差金決済」が挙げられます。
差金決済とは、買値と売値の差額が投資家の損益になることを意味します。
例えば、日経平均先物が上昇すると見込んで20,000円で買いを建て、実際に20,500円で売りを行うと、次のように500円の利益が発生します。
20,500円 ー 20,000円=500円(利益)
逆に、日経平均先物を売りから入る場合は、最終的に反対の買いを行い、売値と買値の差額が投資家の損益となります。
日経平均先物の取引において、「買い」または「売り」を建て、反対売買で決済されずに残っているポジションはそれそれ「買い建玉」、「売り建玉」と呼ばれます。
ここまでの差金決済の仕組みと流れをまとめると下記の通りになります。
差金決済の仕組みと流れ
- 買い or 売り建てる
- 反対売買を行う
- 差額が投資家の損益となる(差金決済)
仕組み③:差入証拠金が必要
日経平均先物の売買には、取引する価格全額の不要です。
例)日経平均先物20,000円×1,000(先物ラージの最小単位1枚)=2,000万円
ただし、2,000万円全額は不要!!
その代わりに一定の資金を担保として証券会社に差し入れを行う必要があります。
この資金を「差入証拠金」と言います。
日経平均先物の取引に必要な差入証拠金は、日本証券クリアリング機構がSPANと呼ばれる独自の指数で計算する額(SPAN証拠金額)に基づいて計算されています。
ちなみに2020年3月11日時点で、先物1枚を取引するために必要な証拠金は下記の通りとなっています。
- 日経平均先物(ラージ):1,200,000円
- 日経225ミニ先物:120,000円
必要証拠金は相場変動によって常に変動していますので注意してください。
相場の急変により必要証拠金が引き上げられると追証(追加証拠金の差し入れ)が発生する可能性があります。
例えば、昨日まで証拠金が12万だったのが15万円になった場合、証券口座に14万円しかないと、不測の1万円を追加で入金するか、建玉を解消して取引をやめるかという決断を迫られます。
また、建玉に含み損が発生し、必要証拠金を割り込んだ場合にも追証が発生するので、先物取引をする際には資金管理に十分注意しましょう!
仕組み③:取引の期限が決められている
日経平均先物は将来の価格の取引を行っていることから、取引の期限が決められいることが特徴です。
この決められた期限を限月(げんげつ)と言います。
日経平均先物の取引を行う際には、将来のいつの価格かという「限月」を選んで取引を行うこととなります。
例えば、今が1月とすると、2月限、3月限、4月限などの先の限月を選ぶことになります。
日経平均先物の取引は一番手前の限月の出来高が多い傾向にあります。
理由は、出来高が大きいということは市場の参加者が多いということであり、建玉を作りやすく、反対売買での決済も行いやすいからです。
ただ、一点注意としては、先に書いたように決済期限が決められており、それまでに反対売買を行わないと、決済期限の精算日には自動的に精算価格で反対決済が行われます。
日経平均先物の精算日はSQ日と呼ばれ、当該限月の第2金曜日となります。
例えば、6月限月を取引している場合、精算日となるSQ日は6月の第2金曜日です。
日経平均先物と日経平均、個別株式の違い
日経平均先物の仕組みを説明してきましたが、日経平均や個別株式取引とどのように違うのか比較してみましょう!
取引時間 | 取引期間 | 売買単位 | 必要資金 | 取引開始 | 取引終了 | 取引口座 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
日経平均先物 | 8:45~15:15 16:30~翌5:30 |
当該限月の第2金曜 | 1枚 | SPAN証拠金に基づく 約100万円(ミニは約10万円) |
買い or 売り | 売り or 買い | 先物・OP口座 |
日経平均株価 | 9:00~11:30 12:30~15:00 |
ー | ー | ー | ー | ー | ー |
個別株式(現物) | 9:00~11:30 12:30~15:00 |
期限なし | 100株 | 株価×100株 | 買い | 売り | 証券口座 |
取引時間、そして少ない資金で大きな取引ができる(レバレッジ)が大きな違いですね!
日経平均先物の税金
日経平均先物の利益は「雑所得」して扱われます。
また、申告分離課税の対象となり確定申告が必要です。
申告分離課税の税率は一律20.315%(所得税15.315%、住民税5%)となっています。
個別株式の「譲渡益課税」、「配当課税」の税率も同様に20.315%ですが、こちらは源泉徴収ありの特定口座で開設していれば、基本的に確定申告は不要です。
また、先物の「申告分離課税」と「譲渡益課税」は損益の通算はできませんので注意しましょう。
日経平均先物のメリット
それではここからは日経平均先物のメリットを紹介します。
メリット①:少額で大きな取引が可能
日経平均先物はレバレッジが効いており、少額で大きな取引ができます。
そのため少ない資金でも効率よく利益を上げることができ、取引を上手く行えば短期で資金を増やしていくこともできますよ。
ただし、その分リスクも大きいということになるので、日経平均先物取引を行う際には、逆指値などを用いて損切の管理を徹底することが重要です。
メリット②:売りからも入ることができる
日経平均先物では、買いから入ることはもちろん、売りからも入ることができます。
個別株式では銘柄によっては(非貸借銘柄)信用売りができないものもあるため、日経平均先物では制限なく自由度が高いと言えます。
また、個別株式の買い取引をメインで行っている人も、全体の市況が調整しそうな時には、日経平均先物で売りヘッジするといった取り組みをすることもできますよ。
メリット③:夜間もリアルタイムで取引ができる
日経平均先物は日中の時間だけでなく、16時30分~翌5時30分まで取引することができます。
そのため日中は忙しい人でも夜間取引でリアルタイムに取引できるというメリットがあります。
また、日本の株式市場は米国の需要な経済政策、政治方針にも多大な影響を受けます。
米国が昼間にあたる夜間取引を行えることは、利益を出すチャンスのある時間帯に取引ができるということにもなりますよ!
メリット④:貸株料・金利が発生しない
日経平均先物の売買に発生するのは、手数料・消費税だけです。
このメリットが生きてくるのが、日経平均先物の売りを行う時です。
個別株式の信用売りを行う際には、貸株料・金利といった費用が発生し、売りポジションを持ってくるだけで費用がかさんでいきます。
一方で、日経平均先物であれば、ポジションを持っていても費用が増えていきませんので、ヘッジ売りをする際には、手数料の分だけ成績に差が出る可能性があるとも言えます。
ただ、日経平均先物にはSQ日には精算をするという期限が決められているので、そこだけ注意しましょう。
日経平均先物のデメリット
日経平均先物にはデメリットもあります。
デメリット①:値動きが激しい
日経平均先物は昨今のアルゴリズムの導入もあり、非常に値動きが激しいことが特徴です。
そのため証拠金には余裕を持ったトレードをおこわないとすぐに追証に追い込まれる可能性があります。
また、エントリーする際には短期の取引なのか、中長期の取引なのか、反対売買の出口戦略までしっかり練ってからポジションを取ることが重要です。
逆指値を使って、損失が拡大しないようにすることも大切ですよ。
一方で、値動きの激しいことを利用して、短期で利益を上げられる可能性もあるので、取引を上手く利用できれば一気に資産拡大も狙えます。
デメリット②:夜間取引がストレスになる
日経平均先物は、日中忙しい人でも夜間にリアルタイムに相場参加ができます。
非常に便利な夜間取引ですが、人によっては値動きが気になって夜眠れなくなる人もいるので要注意です!
特に大きなポジションを持っていると、非常に値動きが気になってしまいます。
日中の仕事に影響が出ないように、ポジションサイズは小さめにする、逆指値をするといった対策で対応しましょう!
睡眠不足、ストレスは身体に与えるダメージが非常に大きなものです!
将来にわたって投資を楽しむためにも、過度な負担は避けたいものですね。
日経平均先物の売買方法
日経平均先物を始めるためには、次の2つが必要です。
- 証券会社に口座開設
- 先物・OP口座開設
トレードツールと手数料の安さを考えると、「楽天証券」で日経平均先物の取引をすることをおすすめします!
個別株式の取引の手数料や、四季報、日経新聞が無料で読めたりとメリットが大きいこともおすすめの理由ですよ!
日経平均先物の基礎、仕組みのまとめ
本記事では「日経平均の基礎、仕組み」を初心者でもわかりやすくまとめました。
日経平均先物は、上手く使えば、少ない資金で大きな利益を狙える商品です。
ただし、その分リスクもあるのは事実です。
リスクは理解した上で、日経平均先物のメリットであるレバレッジ、売りエントリー、夜間取引といった特徴を上手く使い、利益を上げたり、ヘッジとして使いこなせると強い武器になりますよ!
まずは日経225ミニの最小単位から練習してみましょう!
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