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記事の中では、ANAの株価推移と見通し、業績分析、配当金、株主優待について書いています。
「ANAの株価は今後どうなりそう?」、「業績はいいの?配当金・優待もある?」というあなたの声に答えられる記事なのでぜひ参考にしてください!
こんにちは、投資運用歴15年のライトニング( @lightningshift9)です。
快適な空の旅を支える「ANA(全日空)ホールディングス」。
JAL(日本航空)と同じく日本を代表する2大航空会社の1つであり、仕事、旅行でお世話になっている人も多いと思います。
本記事では、ANAホールディングスの株価推移について紹介します。
業績分析、配当金、株主優待にも触れながら、チャートを徹底分析していきますので、ぜひ参考にしてください!
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Contents
ANAホールディングス(9202)について
ANAホールディングスは、JALと並び日本を代表する航空会社です。
会社概要は次の通りです。
会社名 | ANAホールディングス株式会社 |
---|---|
事業内容 | グループの経営戦略策定、経営管理及びそれに付帯する業務 |
本社 | 東京都港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター |
設立 | 1952(昭和27年)12月27日 |
資本金 | 318,789百万円 |
代表 | 片野坂 真哉 |
ANAホールディングスは、ホールディングス制(持株会社制)を取っており、僕たちが馴染みがある空輸は傘下の「全日本空輸株式会社」が行っています。
ANAグループは、空輸、航空機の整備、空港関連など様々な事業があるため、ホールディングス制を取ることにより、各事業の意思決定を迅速にできるような体制となっています。
ANAホールディングス(9202)の株価推移とチャート
ANAホールディングスの株価をチャートを見ながら解説していきます。
<ANAホールディングスの日足>
2019年2月~2020年4月までの日足ですが、株価としては右肩下がりに下落し続けています。
2020年1月中盤までは3,500円のサポートラインで耐えていたのですが、このサポートラインを割ってからは、2020年4月30日の2,301円まで急落しました。
<ANAホールディングスの月足>
月足で見ると、1997年から株価は下落し、1999年~2020年までずっと1,500円~5,000円の広めのボックス圏となっています。
直近2020年4月30日の株価は2,301円は、ボックス圏の中途半場な位置ですね。
ANAホールディングス(9202)の業績分析
ANAホールディングスの業績について、損益、財務面から分析していきます。
①売上、利益の成長(損益計算書)
ANAホールディングスの2020年3月期の決算では、売上高は前期比▲4.1%の19,742億円、営業利益は前期比▲63.2%の608億円と厳しい決算でした。
営業利益率は3.0%であり、前年度の8.0%から急激に悪化しています。
悪化要因はよくお分かりのように新型コロナウイルスによる旅客者の減少です。
新型コロナウイルスの影響が叫ばれ始めた2020年2月~3月から旅客者が激減していき、2020年1~3月の第4四半期が悲惨な状況です。
四半期ごとの業績を見ても、4Q(2020年1月~3月)では営業利益が▲588億円の大赤字となっています!
新型コロナウイルスの影響により、緊急事態宣言が発表されたのは4月7日であり、2021年3月期はさらに厳しい決算になります。
また、日本の緊急事態宣言、他国のコロナウイルスの感染者状況がいつまで続くかも不透明であり、状況次第では通期で赤字となると思います。
ANAとして今後の戦略としては、新型コロナウイルスの影響に対する「守りの戦略」が基本となっています。
まずは現状すでに行っている以下の対応でコスト削減することが第一です。
- 飛行機の減便
- 人員の一時休業
- 外部委託の削減
2021年3月期は赤字になることはほぼ確定だと思いますので、これらの対策によりいかに赤字を圧縮できるかがポイントです。
加えて、需要が回復した時に反転攻勢をかけて利益を伸ばしていける体制を整らることも重要ですね。
②財務内容
ANAホールディングスの財務内容ですが、自己資本比率が41.4%あり、自己資本額としても10,610億円あるのは評価できます。
しかし、有利子負債が8,428億円もあり、このまま赤字が続くとさらに負債が増えることが懸念されます。
有利子負債が増えれば、利子の負担が大きくなり、営業赤字+利子負担により最終損益がどんどん厳しくなる悪循環となります。
また、何よりも直近の手元資金が足りるのかというのが一番のポイントです。
そもそも有利子負債8,428億円に対して、手元流動性の高い現金2,386億円しかないので、キャッシュが回らなくなることを避ける必要があります。
手元流動性資金に関しては、「借入」、「コミットメントライン(銀行融資)」、「設備投資の抑制」で凌いでいく計画となっています。
今後の業績はもちろんですが、次の2021年3月期は財務面についても、四半期ごとにしっかり見ていく必要があります。
ANAホールディングス(9202)の配当金、株主優待
ANAの配当金、株主優待は以下の通りです。
ANAホールディングスの配当金、株主優待
- 配当金:未定(2021年3月期)
- 株主優待:国内線の搭乗優待、ANAグループ提携ホテル優待
それぞれについて詳しく見てみましょう!
①配当金
ANAでは2021年3月期の配当金は未定です。
ちなみに、2020年3月期は新型コロナウイルスの影響で第四半期が厳しくなり、無配の0円となりました。
②株主優待
ANAホールディングスでは、次の通り100株以上保有の株主に対して株主優待が実施されます。
ANAホールディングスの株主優待
- ANA国内線優待券
- ANAグループ各社・提携ホテル10%以上割引
- 国内・海外パッケージツアー商品割引
- 空港内売店での10%以上割引
- ゴルフ割引
1つ目の「ANA国内線優待券」がメインの株主優待となっており、保有株数により次の通り「株主優待番号」が発行されます。
1枚につき1人、株主優待運賃で国内線利用ができます。
保有株数 | 3/31日基準発行 有効期間6/1~翌年5/31 |
9/30日基準発行 有効期間12/1~翌年11/30 |
100~199株 | 1枚 | 1枚 |
200~299株 | 2枚 | 2枚 |
300株~399株 | 3枚 | 3枚 |
400株~999株 | 4枚400株超過分200株毎に1枚 | 4枚400株超過分200株毎に1枚 |
1,000株~9,999株 | 7枚1,000株超過分400株毎に1枚 | 7枚1,000株超過分400株毎に1枚 |
10,000株以上 | 254枚100,00株超過分800株毎に1枚 | 254枚100,00株超過分800株毎に1枚 |
ANAホールディングス(9202)の株価予想
ANAホールディングスの株価の今後の予想ですが、月足のサポートラインである1,500円付近まで下落と考えます。
月足レベルで見ると、長期で1,500円~5,000円のボックス圏となっており、直近は1,500円のボックス下限へ向かう途中です。
さらには2020年4月28日に発表された決算も今後の厳しさを物語っていますし、配当金も2020年3月期には無配転落、次の2021年3月期も未定となっています。
この決算発表もあり、翌営業日の4月30日には株価は3%も下落しました。
日足も非常に厳しい推移となっていることから、当面は買いは様子見し、月足の1,500円~5,000円のボックス圏の下限である1,500円まで引き付けるのが無難です。
1,500円で踏みとどまれば買いをいれてもいいかもしれませんが、配当金もなく利回り期待の投資もできないので、他の銘柄を購入した方がいいと思います。
ANAホールディングス(9202)の株価推移のまとめ
本記事では「ANAホールディングス(9202)の株価推移」について書きました。
ANAホールディングスの決算は、新型コロナウイルスの影響があり、非常に厳しい決算であり、配当金も無配転落しました。
今後の業績も厳しいことが懸念され、株価としては月足1,500円~5,000円のボックス圏の下限の1,500円まで近づく可能性が高いと予想します。
配当金もありませんし、今は他の銘柄を買った方がいいと思います。
ライトニング( @lightningshift9)でした。
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