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記事の中では、ENEOSの株価推移と見通し、業績分析、配当金、株主優待について書いています。
「ENEOSの株価は今後どうなるの?」、「業績はいいの?配当金・優待もある?」というあなたの声に答えられる記事なのでぜひ参考にしてください!
こんにちは、投資運用歴15年のライトニング( @lightningshift9)です。
全国でガソリンスタンドを運営する「ENEOS」。
石油業界首位となったENEOSですが、投資家として気になるのは株価推移ですね。
本記事では、ENEOSの株価見通しについて紹介します。
業績分析、配当金、株主優待にも触れながら、チャートを徹底分析していきますので、ぜひ参考にしてください!
また、株式投資歴15年の僕が利益を上げ続けるために役立ったこと、投資初心者にもおすすめの情報を以下のページでもまとめていますので、ぜひ一読して頂ければ幸いです。
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Contents
ENEOS(5020)について
まずはENEOSの会社概要から見てみましょう。
会社名 | ENEOSホールディングス株式会社 |
---|---|
事業内容 | エネルギー事業、石油・天然ガス開発事業、金属事業を行う子会社およびグループ会社の経営管理ならびにこれに付帯する業務 |
本社 | 東京都千代田区大手町一丁目1番2号 |
設立 | 2010年(平成22年)4月1日 |
資本金 | 1,000億円 |
代表 | 杉森 務 |
ENEOSはガソリンスタンドでお馴染みの石油メーカーのホールディングスです。
ホールディングスの傘下は、次の中核事業会社からなっています。
- ENEOS株式会社:石油精製事業
- JX石油開発:石油、天然ガスの開発事業
- JX金属:非鉄金属事業
主要事業はもちろん1つ目の石油精製事業を担う「ENEOS株式会社」です。
ENEOS株式会社については、これまでに何度も他社との合併・統合を繰り返しており、幾度も社名変更を繰り返しています。
なお、ENEOS株式会社に社名変更をしたのも、2020年6月とつい最近です。
現在石油事業としては業界No.1の地位を得ており、街中のガソリンスタンドも半分以上はENEOSになっていますよ。
ENEOS(5020)の株価推移とチャート
ENEOSの株価をチャートを見ながら解説していきます。
<ENEOSの日足>
2019年4月~2020年6月までの日足ですが、2019年8月に500円を割り、420円まで株価は値下がりしましたが、株価は反発し再度500円まで上昇しました。
しかし、その後は新型コロナの流行に伴い原油価格が下落したこともあり、株価は急落し、一時320円まで大幅下落しました。
直近は株価はやや反発しているものの、380円あたりでの低迷推移となっています。
<ENEOSの月足>
月足で見ると、基本的には380円~600円のボックス推移となっていることがわかります。
2018年には一時的にボックスの上限を超え、900円まで上昇しましが長くは継続せず、2019年にはボックス圏に戻されてしまいました。
直近380円の株価はボックスの下限での推移となっています。
- 日足:株価は新型コロナによる原油下落もあり、右肩下がりに推移
- 月足:一時的な上昇はあるものの、380円~600円のボックス圏で推移
ENEOS(5020)の業績分析
ENEOSの業績について、業績推移、最新決算期の売上・利益の成長、財務状況を見ていきましょう。
①業績推移
ENEOSの業績推移は次の通りです。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | 1株利益 | 1株配当 | |
---|---|---|---|---|---|
17年3月 | 7,025,062 | 271,138 | 150,008 | 60.3 | 16 |
18年3月 | 10,301,072 | 487,546 | 361,922 | 105.9 | 19 |
19年3月 | 11,129,630 | 537,083 | 322,319 | 95.4 | 21 |
20年3月 | 10,011,774 | -113,061 | -187,946 | -57.9 | 22 |
21年3月 | ー | ー | ー | ー | 22 |
売上高、利益ともに19年3月期までは順調に増加していました。
ただ、20年3月期については新型コロナによる原油価格の下落もあり、売上高は減収、営業利益は赤字転落となってしまいました。
2021年3月期に関しては、新型コロナの影響により業績が見通せず、現状未定としています。
- 売上、利益ともに19年3月期までは増収増益
- 原油価格急落もあり、20年3月期に売上は減収、利益は赤字転落
- 2021年2月期の見通しは未定
②直近決算分析(2020年3月期通期)
ENEOSの20年3月通期の決算は次の通り非常に厳しい内容でした。
- 売上高:111,296億円(前期比▲10%)
- 営業利益:▲1,131億円(前期比▲11,178億円で赤字転落)
四半期決算の推移を見ても、非常に厳しかったことがわかります。
<ENEOSの四半期決算推移>
売上高 | 営業利益 | 純利益 | 1株利益 | 利益率 | |
---|---|---|---|---|---|
19.1-3月 | 2,798,286 | 77,773 | 44,037 | 13.0 | 2.8% |
19.4-6月 | 2,514,844 | 49,254 | 17,387 | 5.2 | 2.0% |
19.7-9月 | 2,548,225 | 81,611 | 53,651 | 16.4 | 3.2% |
19.10-12月 | 2,544,128 | 90,570 | 53,515 | 16.4 | 3.6% |
20.1-3月 | 2,404,577 | -334,496 | -312,499 | -96.3 | -13.9% |
20年1-3月は売上高が減収となり、営業利益は一気に大幅赤字となっています。
四半期決算、通期決算のポイントは、やはり決算が悪化した理由である「原油価格の急落」につきます。
2020年3月から原油価格が急落したのですが、その理由は次の2つによるものでした。
- OEPCプラスによう協調減産の放棄
- 新型コロナによる原油需要減
原油価格については、中東産油国であるOPECが需要に見合った生産をコントロールしていましたが、OPECの盟主であるサウジアラビアが減産から一転して増産に踏み切りました。
これにより原油の需給バランスが一気に崩れると市場が反応し、原油価格は大幅に下落しました。
さらに追い打ちをかけるように新型コロナにより、飛行機が飛ばなくなり、船も動かなくなり、石油需要は激減したため、原油価格は急落し、一時原油先物価格は史上初のマイナスとなりました。
原油は購入してから、輸入・精製~製品出荷までに時間がかかることもあり、原油価格が急落すると在庫評価損が発生します。
今回の原油価格急落は非常に短期間かつ大幅な下落であったため、在庫評価損の影響が非常に大きく、前期比の減益幅の半分は在庫評価損によるものです。
ただ、今回は人・モノの移動がなくなったことにより、ジェット燃料、ガソリンなどの販売もかなり悪化し、製品販売の減少による減益も影響しています。
ENEOSの20年3月期は減収、増益(黒字転換)の見通しを取っています。
新型コロナによる影響は加味した上での数字で、なおかつドバイ原油価格の想定は30ドルです。
直近ではドバイ原油価格はすでに40ドルまで戻しており、このままま原油が推移すればさらによい決算になる可能性がありますね!
いずれにせよ、原油相場と新型コロナの影響を引き続き見守りながら、四半期決算の推移を見ていく必要があります。
- 20年3月通期は減収、減益
- 主要因は原油価格急落(OPEC協調減産放棄、新型コロナ)
- 石油成製品の実需要が落ちていることも厳しい
- 今後は原油価格、新型コロナの動向見守りながら四半期決算を要確認
③競合他社との比較
ENEOSと同じく石油メーカーである出光興産と比較してみましょう。
<競合他社との比較>
(単位:100万円) | ENEOS (2020年3月) |
出光興産 (2020年3月) |
売上高 | 10,011,774 | 6,045,850 |
営業利益 | -113,061 | -3,860 |
経常利益 | -135,764 | -13,975 |
純利益 | -187,946 | -22,935 |
1株純利益 | -57.9円 | -76.3円 |
ENEOSの方が売上規模で言うと2倍近くありますが、これはENEOSの支配下には金属部門などがあることが関係しています。
利益については、ENEOS、出光興産同様に原油下落の影響があり、どちらも内容は変わりません。
競合比較という意味では、ENEOSの方が規模が大きいという違いはあれど、企業業績の傾向はあまり変わらないと言えますね。
④財務内容(20年3月通期)
ENEOSの財務内容ですが、基本的には問題ない内容とは思いますが、やや自己資本が多く、有利子負債が多いと思います。
1株純資産 | 自己資本比率 | 総資産 | 自己資本 | 剰余金 | 有利子負債倍率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2020.03 | 718.28 | 28.8 | 8,011,292 | 2,311,046 | 982,786 | 1.22 |
自己資本比率は28.8%と低く、有利子負債も1.22倍と高めかなと思います。
ただ、大ボリュームの原油調達が必要であり、この数字も仕方ないかなと思いますね。
基本的には問題なく、特段気にする必要性はないと思います。
ENEOS(5020)の配当金、株主優待
ENEOSの配当金、株主優待は以下の通りです。
ENEOSの配当金、株主優待
- 配当金:22円(2021年3月期)
- 株主優待:なし
それぞれについて詳しく見てみましょう!
①配当金
ENEOSでは21年3月期には1株当たり22円の配当金が支払われる予定です。
これまでは配当金は増配の傾向にありましたが、さすがに原油急落により赤字転落した今回は配当金の増配はありませんでした。
逆に多くの企業が減配をする中、この配当金を維持したことは素直に評価できます。
20年6月29日の株価378.3円から考えると、配当金利回りは5.8%であり、かなり魅力的な数字だと思います。
石油メーカーNO.1と考えると、地位は盤石であり、配当金狙いでの買いはありだと思います。
②株主優待
ENEOSでは株主優待はありません。
- 配当利回りは5.8%と高く、高配当狙いのPFにおすすめ
- 株主優待はなし
ENEOS(5020)の株価見通し
ENEOSの株価の今後の予想ですが、320~500円のボックス圏で推移と考えます。
ENEOSの株価は原油急落に伴い、株価が大幅下落し、直近株価も低迷しています。
原油価格はやや値を戻してはいますが、実際の石油製品の需要は弱く、本格的な業績回復には時間がかかります。
日足チャートも400円のレジスタンスラインを超えられない状況であり、短期的な見通しとしては320~400円のボックス圏での推移となりそうです。
月足では長期のボックス圏である300~600円の下限にあり、これ以上の下落はないとは思います。
株価は原油価格の持ち直し、配当金利回りに支えられますが、大幅な上昇するには四半期決算の良化が見られてからでしょう。
まずは次の20年4-6月ですが、数字が良化すれば日足で400円のレジスタンスラインを超え、次のレジスタンスラインの500円までは上昇できるのではないでしょうか。
それ以上の上昇については実際の需要が回復するかどうかであり、中長期的には320~500円のボックス圏かと思います。
- 短期的見通し:320~400円のボックス圏
- 中期的見通し:320~500円のボックス圏
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ENEOS(5020)の株価見通しのまとめ
本記事では「ENEOS(5020)の株価見通し」について書きました。
今回の記事のENEOSの株価見通しのまとめは次の通りです。
- 原油急落により20年3月期には大幅赤字に転落
- 配当金利回りは5.8%で、業界首位を考えると高配当銘柄としておすすめ
- 株価は短期的には320~400円、中期的には320~500円となりそう
ライトニング( @lightningshift9)でした。
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