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記事の中では、日産の株価推移と見通し、業績分析、配当金、株主優待について書いています。
「日産の株価は今後どうなるの?」、「業績はいいの?配当金・優待もある?」というあなたの声に答えられる記事なのでぜひ参考にしてください!
こんにちは、投資運用歴15年のライトニング( @lightningshift9)です。
コンパクトカーからスポーツタイプまで幅広い車を製造する「日産」。
CEOであったカルロス・ゴーン氏の逃亡劇でも話題になった日産ですが、投資家として気になるのは株価推移ですよね。
本記事では、日産の株価予想について紹介します。
業績分析、配当金、株主優待にも触れながら、チャートを徹底分析していきますので、ぜひ参考にしてください!
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日産(7201)について
まずは日産の会社概要から見てみましょう。
会社名 | 日産自動車株式会社 |
---|---|
事業内容 | 自動車の製造、販売および関連事業 |
本社 | 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 |
設立 | 1933(昭和8)年12月26日 |
資本金 | 6,058億13百万円 |
代表 | 内田 誠 |
日産は神奈川県に本社を置く自動車メーカーであり、多種多様な車種があり、多くのファンを持っています。
1990年に経営危機に陥り、フランスの自動車メーカー「ルノー」との資本提携、カルロス・ゴーン氏の経営改革によりV字回復を見せたことで当時は非常に話題になりました。
近年は、V字回復の立役者であったカルロス・ゴーン氏が私的流用により逮捕され、その後国外逃亡をすると映画のような事件が起こり、本業の自動車製造以外でも話題になっています。
日産(7201)の株価推移とチャート
日産の株価をチャートを見ながら解説していきます。
<日産の日足>
2019年4月~2020年6月までの日足ですが、株価は右肩下がりに下落推移しています。
株価は段階的に、750円、650円に支えられてきましたが、コロナショックが起こった際には650円のサポートラインを大きく割り込み、一時311.2円の半値以下まで下落しました。
その後は、日経平均の上昇とともに緩やかに株価は上昇していますが、他の銘柄に比べれば出遅れているのが正直なところです。
<日産の月足>
月足で見ると、1996年~直近2020年まで、株価は上昇と下落を周期的に繰り返していることがわかります。
下値は300円、上値は1,500円であり、リーマンショック前までは景気拡大に伴い上昇し、リーマンショックに伴い下落、アベノミクスに伴い上昇…といった動きです。
つまり、日産は景気変動に株価が敏感に変動するということが言えます。
自動車メーカー全般に言えることですが、為替が円安になれば日産の業績は良くなるため、景気変動と日産の株価の相関が強いことは納得できますね。
なお、直近に関しては、過去からの下値である300円付近での推移となっています。
- 日足:コロナショックにより株価は急落、やや切り返すも依然として低迷中
- 月足:景気変動に合わせて、株価は上昇・下落を周期的に繰り返す
日産(7201)の業績分析
日産の業績について、業績推移、最新決算期の売上・利益の成長、財務状況を見ていきましょう。
①業績推移
日産の業績推移は次の通りです。
売上高 | 営業利益 | 純利益 | 1株利益 | 1株配当 | |
---|---|---|---|---|---|
17年3月 | 11,720,041 | 742,228 | 663,499 | 165.9 | 48 |
18年3月 | 11,951,169 | 574,760 | 746,892 | 191.0 | 53 |
19年3月 | 11,574,247 | 318,224 | 319,138 | 81.6 | 57 |
20年3月 | 9,878,866 | -40,469 | -671,216 | -171.5 | 10 |
21年3月 | ー | ー | ー | ー | ー |
売上高は18年3月期から右肩下がりに減少中と厳しい内容です。
一方、利益は20年3月期に赤字転落しています。
21年3月期ついては、新型コロナの影響が不透明であり、見通しは未定としています。
- 売上は右肩下がりに減収
- 利益は20年3月期に赤字転落
- 2021年3月期の見通しは未定
②直近決算分析(20年3月期通期)
日産の2020年3月期の決算では、売上高は前期比-14.6%の98,789億円、営業利益はは赤字転落-の-405億円と厳しい決算でした。
営業利益率は-0.4%と非常に厳しい数字。
まず、営業利益の赤字転落については、販売台数の減少が大きな要因となっています。
確かに世界全体の需要は前年比-6.9%と落ち込みましたが、日産の販売台数は-10.6%とそれ以上の落ち込みがあり、非常に悪いことがわかります。
この販売状況に加え、為替が円高に向かったことにより、輸出向けの収益が低下したことも赤字転落の要因の1つですね。
一方で、純利益が大赤字になっているのは、構造改革費用、減損費用が膨らんだことによる影響です。
基本的には一時的要因ではあると思いますが、生産設備が過剰であるということなので、厳しい状況には変わりありません。
最後に四半期の決算推移を見てみましょう。
<日産の四半期決算推移>
売上高 | 営業利益 | 純利益 | 1株利益 | 利益率 | |
---|---|---|---|---|---|
19.01-03月 | 2,995,821 | 4,547 | 2,475 | 0.6 | 0.2% |
19.04-06月 | 2,372,422 | 1,609 | 6,377 | 1.6 | 0.1% |
19.07-09月 | 2,630,653 | 29,999 | 58,988 | 15.1 | 1.1% |
19.10-12月 | 2,504,211 | 22,735 | -26,092 | -6.7 | 0.9% |
20.01-03月 | 2,371,580 | -94,812 | -710,489 | -181.6 | -4.0% |
新型コロナの影響、減損計上などにより圧倒的に直近決算である20年1-3月は悪いですね。
新型コロナは国内ではやや落ち着いてきてはいますが、海外では依然として猛威を振るっており、今後も四半期決算は注視していく必要があります。
- 直近四半期の売上は減収傾向
- 直近四半期の利益は赤字転落で非常に悪い
③競合他社との比較
同じ自動車メーカーと比較して日産の業績はどうなのでしょうか。
やや規模は劣りますが、スバルと比較してみましょう。
<競合他社との比較>
(単位:100万円) | 日産 (2020年3月) |
スバル (2020年3月) |
売上高 | 9,878,866 | 3,344,109 |
営業利益 | -40,469 | 210,319 |
営業利益率 | -4.0% | 6.3% |
経常利益 | 44,049 | 207,656 |
純利益 | -671,216 | 6152,587 |
1株純利益 | -171.5円 | 199.0円 |
決算を見れば明らからであり、スバルの売上は3分の1ながら、利益はしっかり黒字確保しています。
日産は同業他社に追いつくことも課題ですが、何よりまずは赤字脱却し、利益をしっかり上げられる会社になる必要があります。
④財務内容(2020年3月通期)
日産の財務内容ですが、正直あまりよくありません。
1株純資産 | 自己資本比率 | 総資産 | 自己資本 | 剰余金 | 有利子負債倍率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2020.3 | 1,038.95 | 23.9 | 16,976,709 | 4,064,289 | 4,125,043 | 1.95 |
自己資本比率は23.1%と低く、有利子負債が1.95倍と過大です。
親会社ルノーの資本背景はあるものの、しっかりと稼げる体質にして、財務内容を改善していくことが求められます。
日産(7201)の配当金、株主優待
日産の配当金、株主優待は以下の通りです。
日産の配当金、株主優待
- 配当金:未定(2021年3月期)
- 株主優待:株主紹介特典制度
それぞれについて詳しく見てみましょう!
①配当金
日産の2021年3月期の配当金は未定です。
新型コロナウイルスの影響により業績見通しが未定となっているため、配当金も同様に未定となっています。
なお、これまでは下記の通り配当金は推移しています。
20年3月期は赤字転落したこともあり、1株当たり10円と大幅に減配しています。
直近である2020年6月4日の株価431.6円から考えると、配当利回りは2.3%です。
配当利回りは低く、今後の業績も不確定要素が多いため、自動車メーカーで高配当目的であれば、スバルなどを検討する方がいいかもしれませんね。
②株主優待
日産では、100株以上の株式を保有している株主の紹介により、知人が日産新車を購入した場合、次の通り特典が得られる「紹介制度」を行っています。
- 株主:5,000円分のギフトカード
- 新車購入者:5,000円相当のカタログギフト
- 21年3月期の配当は未定だが、配当が維持でも配当利回りは2.6%と低い
- 業績は赤字で、株価チャートも悪く、高配当目的なら他の自動車メーカーを買う方がおすすめ
- 株主優待は株主紹介制度あり
日産(7201)の株価予想
日産の株価の今後の予想ですが、非常に緩やかに600円に向けて上昇と考えます。
日産の日足はコロナショックににより、サポートラインであった650円を一気に割りこみ、株価は低迷しています。
ファンダメンタル面では、決算は非常に悪く、足元では積極的な買いは入りにくい状態です。
したがって、日足では急上昇は考えにくいと思われます。
ただ額に、さらなる悪材料がない限りここからの下落は考えにくく、緩やかに株価は戻してくと思われます。
月足を見ても300円がサポートラインとなっていることからも、さらなる下落は今のところは考えにくそうです。
通期決算も悪いですが、悪材料は出尽くした感があり、逆にある程度まともな決算見通しがでれば、600円までは節目もなく上げられそうなチャートになっています。
- 短期的な見通し:非常に緩やかに600円を目指す(直近四半期業績が悪く、買いは入りにくいが底値感あり)
- 中長期的な見通し:非常に緩やかに600円を目指す(通期業績も悪く、買いは入りにくいが悪材料出尽くし感はあり)
日産(7201)の株価予想のまとめ
本記事では「日産(7201)の株価見通し」について書きました。
今回の記事の日産の株価予想のまとめは次の通りです。
- 直近四半期20年1-3月期はコロナの影響による販売減、減損により非常に悪い
- 通期決算の傾向も減収・減益傾向
- 株価は短期的、中長期的ともに上がりにいが、悪材料出尽くし、底値感はあり、緩やかに600円に向けて上昇と予想
- 配当金が維持されても利回りは2.6%と低く、高配当目的なら他自動車メーカーを買うことをおすすめ
ライトニング( @lightningshift9)でした。
今回紹介したファンダメンタル、テクニカル分析は、以下の記事で紹介しているおすすめ本を読むことにより身に付きました!
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株式投資の関連記事を、以下の通りまとめていますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
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